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「都立老人医療センターと豊島病院に関する陳情」
 老人医療センターについては、老人総合研究所と合わせて地方行政独立法人化を、豊島病院については、公社化を、東京都は方針として示し、準備が着々と進められている中で、真に患者、地域住民の立場に立った医療を行い続けるためには「都立都営」でこそと出されてきた陳情です。提出団体は、両医療機関を守る会からですが、二つの医療機関の都立都営だけでなく、豊島病院のまだ閉鎖されたままの6階病棟の開設を東京都に意見してほしいという項目と、両医療機関の今後については、地域住民、自治体の意見を取り入れてほしいという項目も含んでいます。
 私のほうから、東京都がはじめて地方行政独立法人化した首都大学について、東京都が一般運営補助金を毎年2.5%ずつ減らしていく方針を出し、それでは先生たちの研究費用が出せなくなってしまう状況や、先生たちが大学に残らない状況が広がったりと、不安定になった事例を挙げ、さらに東京都保険医療公社については、この間いくつかの都立病院が公社化されたが、その決算は赤字が続き、医師不足、看護師不足などの実態も広がり、毎年との補正で補助金上乗せをしても足りない厳しい運営になっていること、また公社に対する補助金も、東京都は将来行政医療の部分だけにしていく方針などを述べ、両医療機関を今日まで積み上げてきた行政医療としての役割を区が大事にするというならば、都立都営でこそ今守るべきではないかと質問しました。また、この間の医療制度の改悪により負担増が広がっているときだからこそ、その公立病院としての役割、すべての患者の命と健康を守る役割を担い続けられることも強調しました。しかし、区の答弁は、首都大の実態については、つかんでいないことを、またこれまでの二つの医療機関が築いてきた行政医療は守ると都は言っているという答弁に終始していました。公社化の実態については課題、問題はあるが、公社の方針しかないので、区民の意見を上げていい病院にしていきたいという答弁でした。地方行政独立法人・公社化先にありきの答弁のように感じました。
 審議結果は、私は採択を主張しましたが、「継続」となりました。
by BunBunMusic | 2007-07-03 13:08 | 健康福祉委員会

命、生きることをなによりも大切に生きたい
by BunBunMusic
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